新しい取り組み
CTの更なる低被ばく化に向けて
当院のCT装置は高解像度の64列でありながら、放射線感受性の高い臓器(水晶体・甲状腺・乳房等)に対して線量を自動的に下げて撮影するなど、できる限り患者さんの体へのご負担が軽くなるように配慮しております。(レントゲン写真も同様に低被ばく技術を用いています。)
この度さらに被ばく量を低減するため、新規に発売されたオプションソフトAiSRを追加購入致しました。説明となる資料を添付致します。
例えば頭部を打撲されたお子様を撮影する時などは、もともと線量を減らしてお子様への負担をできる限り少なくし、しかしもちろん画像としての情報量は保つように放射線技師が努力して撮影して参りました。
今回導入したソフトによって、このようなケースでは放射線量を半分まで減らしても、情報量を保つことができるようになりました。(全ての部位・すべての疾患で半減させられるわけではありませんが、10~50%程度は低減することができます。)
もともとCTでの被ばく量は健康上大きな意味を持ちませんが、それでもできるだけ放射線を浴びたくないと考えるのが人情というものです。今回の技術の導入で皆様のCTへの抵抗感が和らぎ、必要な時に撮影をためらわないことで、皆様の健康にさらに貢献していければ幸いです。